靴の用語辞典靴に関する用語満載
ナ行
ナース・シューズ
看護婦用の靴。看護婦や女性医局員用として、スタイル的、構造的にデザインされている靴。
中底
靴の土台となる重要な部品。構造上はアッパー、ヒール、細革(グッドイヤー・ウエルト式製法の場合)、本底を接合する本体として、いわば靴の"背骨"の役割を果たすと同時に、靴の内面底部にあって、直接足を支えるという機能をもっている。したがって、足底に良くフィットするとともに、ヒールと本底接地点とを結ぶ"梁"として、靴のふまずあたりから後方はびくともしないように強靱につくられていることが大切である。また、歩くとき何千回、何万回もあおられるので、これに耐えてその形を保ち、かえりの良い材質のものでな ければならない。材料は、天然皮革、レザー・ボート、パルプ・ボードなどが使われる。
中敷
靴の内部で、中底の上に張り付けられる革や合成素材のシートで、中底面の凹凸から足を護る。中底全面、後部半分、あるいはヒールシート部だけに敷くものとがある。また、 足の疾患や変形を治療、矯正する目的で、靴内部に挿入して使う種類の装具も中敷と呼ぶ。これはコルクなどをベースとし、足裏の当たる面のアーチ部などを、足の状態に合わせて盛り上げたりして作る。医学的には足底板、足底挿板などと呼ばれるもので 、矯正中敷と呼ぶ場合もある。整形外科靴マイスター(同項参照)などは、医師の処方に基づいて、こうした中敷を作る職人。
中物
靴型にアッパーをつり込んだとき、つり代の間に生じる凹面を埋めるために使われるスポンジ、コルクなどの詰め物のことをいう。
流れモカシン
靴のデザインの一種で、スワール(流れ)モカシンのこと。
ナパ・レザー
仔羊や羊の皮を鞣した革のこと。米カリフォルニア州のナパで鞣されていたので、この名がある。おもに手袋用に使われている。
ナポレオン・ブーツ
ナポレオンが兵士のために考案した、トップラインが高くウェーブした、膝までのブーツ。
鞣(なめ)す
生皮に種々の薬品を用いて、"皮"から"革"へ化学的な変化を起こさせることをいう。生皮のままだと、腐ったり、乾燥してニカワ状になったりするので、これらを防ぎ長期に使用できるよう行うもの。用いる鞣し剤の種類によって、出来上がる革の品質も異なってくる。主な鞣し法には1. クロム鞣し2. タンニン鞣し3. コンビネーション鞣しなどがある。
ニードル・トウ
先が細長く尖っているトウ・ラインのこと。
ニー・ハイ・ブーツ
トップラインが膝のすぐ下まで達しているブーツのこと。二ー・ブーツ、ハイ・ブーツも同義。
ヌバック
半截の牛革のぎん面を、バックスキンのようにバフ(起毛)して仕上げたもの。裏面を毛足を長く起毛したのは「ベロア」である。
ぬめ革
植物タンニンあるいはこれに合成タンニンを併用して鞣した革で、染色や塗料仕上げしないまま取引される。厚みがあり、タンニン鞣し独特のうす茶色で、ショルダーバッグや紳士靴の細革に用いられる。ほかにハンドバッグ、カバン、ベルトなどにも用いられる。慌のお手入れザイズの見方憶の鰍遣工程慌の修理