新規会員登録で今なら1000ポイントプレゼント

靴の用語辞典靴に関する用語満載

50音で探す

ハ行

ハートサイズ

売れ筋サイズのこと。ある種の靴の中で、良く売れるサイズの範囲。例えば婦人靴の場合22.5cm~23.5cmまで。

ハーフ・ブーツ

ひざとくるぶしの中間程度の長さのブーツのこと。例えば、ウェスタン・ブーツやインディアン・ブーツなどがこれに当たる。

パール

クロム鞣しのカーフ、キップ、馬革、キッドなどの革の表面にパール剤(天然の貝粉、魚粉、または鉛その他の化合物など)を塗ったもの。

ハイ・シューズ

一般に深靴すなわち、靴の甲革のはき口の部分がくるぶしの上にまでのびているもので、前で編上げたものも、脇でボタン留めなどにしたものもある。この種の靴は学生靴、軍靴、運動靴などによく見られる。

バイシクル・シューズ

自転車をこぐために考案された靴。バルモラル・タイプで、靴ヒモがトウのすぐ近くまで及んでいるのが特徴。カジュアルシューズのデザインとしても用いられる。

ハイド

牛または大きな動物の鞣されていない皮で重さが30ポンド以上のものを総称していう。

ハイ・ブーツ

長靴、深靴の中でもすねまで達する相当深めのもので、乗馬靴、雨靴などがこれに当たる。

ハイ・ヒール

婦人靴のヒールで6~9cmくらいの高いヒールのこと。また、そのように高いヒールの靴のことも指す。

馬革

馬皮を鞣してつくられた革で、牛革より繊維が柔らかく、ぎん面がなめらか。その特長を生かして靴の裏革をはじめ甲革、中敷に使われ、また、とくに尻の部分は組織が緻密で光沢が美しく、硬くて丈夫なので「コードバン」と呼んで珍重されている。

バカニア・シューズ

後部に大きなバックルをあしらったスリッポン型の靴。バカニアとは、17世紀頃、アメリカ大陸沿岸に出没した海賊のことで、その一味が分厚いバックルのついたスリッポンをはいていたことから、こう呼ばれる。

はき口

トップ・ラインのこと。同項参照。

爬虫類革

ワニ、トカゲ、ニシキヘビ、カメなど、希少価値のある野生動物の皮革をいう。ワシントン条約により、正規なルートでの入手以外は違法となる。

バック・シーム

後部縫い割りのこと。

バックスキン

鹿、大鹿の革の総称である。靴や手袋に、また衣料革として使われている。鹿の床革から作られた革は「スプリット・バックスキン」(split buckskin)と呼ぶ。ぎん面が削り取られた革の部分のみが「バックスキン」と定義づけられる。今日では「鹿革と同じ方法で処理・仕上げられた革」といった程度で牛革その他、革の表、裏に関係なく"起毛した革"の総称として使われている。ただし正しくは次の3つは区別して呼びたい。1.牛革のぎん面をベルベット状に起毛したものが「ヌバック」2. 牛革、山羊(やぎ)など革の裏面を起毛したものが「スエード」3. 同じく革の裏面を起毛したもので毛足の長いものが「ベロア」

バック・ストラップ

婦人靴で、かかとの部分が一本の革紐になっているスタイルのものをいう。

バックル

美錠のこと。

バックレス・シューズ

かかと部の甲革がないスタイルの靴。オープン・バックとも呼ばれる。

バット

皮の部分の名称。

パテント・レザー

エナメル革ともいい、強い光沢仕上げをした革のこと。亜麻仁油などで何回も革の表面をコーティングして、直射日光下か、または赤外線で乾燥させる。現在はウレタン系、エナメル塗料で仕上げる。業界用語として普及した言葉。「パテントレザー」と称されているが、その製造工程に特許がとられた記録はない。人工皮革にも用いられる。

はとめ

金属またはプラスチック製の環で、さまざまな形をしており、紐穴やその他の内縁に取り付けられる。タイプには表はとめ、裏はとめ、隠しはとめなどがあり、機能または装飾の目的で使用される。

バフ

サンドペーパーで革のぎん面や肉面を磨くこと。スエード、べロア、ヌバックなどがそれに当たる。

バルカナイズ式製法

靴の底付け法の1つで、直接加硫圧着式あるいはVP製法とも呼ばれている。末加硫の合成ゴムを金型に流し込み、加硫と底付けを同時に行う方法。同項参照。

バルモラル

靴のスタイルの一種。紐付きデザインのことで、わが国では「内羽根」と呼ばれている。略してバルともいう。イギリス王室の御用邸バルモラル城の名からきている。

半截

はんさいと読む。成牛の皮を背中の部分で断ち切って(背割り)2枚にしたもの。カーフやキップなどは"小判もの"といってそのままだが、成牛皮は"大判もの"といって、そのままだが、鞣しやすくするため半截にする場合が多い。サイド・レザーの項参照。

半敷

中敷のタイプの1つで、長さがかかと部からウエスト部までしかないもの。

半張り

本底のシャンク部からトウにかけて取り付けられる半底。本底の補強や修理のために用いる。

ハンティング・ブーツ

狩猟(ハンティング)の時に用いるハーフ・ブーツの一種で、ゴム製の靴底と革製のアッパーからなる紐結び式のものが多い。アメリカ東部メイン州のL・L・ビーン社製のものが特に有名で、これをメイン・ハンティング・シューズとかビーン・シューズと呼んで、この種の靴の基本型としている。

パンプ

1足の靴は複数なので、普通「パンプス」と呼んでいる。婦人靴の一種で、紐も留め金も用いないではく、くり抜いた形。ごく一般的なアフターヌーン・パンプが多く、タウン・シューズ、フォーマル・シューズとして用いられる。

バンプ

爪先革のこと。同項参照。

ビーチ・サンダル

海岸などで遊びばきに用いるサンダル。水にぬれでもよいようにゴム、コルク、木、ビニールなどで底がつくられ。甲側は、派手な色織物、ゴム、ビニールなどでつくられたものが多い。

ヒール

靴のヒール・シート部に取り付けられる支えで、所定の高さをもつ。靴にヒールがない場合(スリッパのように)体重がかかとに集中してかかるため疲労が早いので、この重さを足底の各部に分散し、平均化するための調節役としてヒールが使われる。そして、ヒールの高さを適当に上げることにより、足の蹴り出す力が地面に早く伝わるので 、歩くときに用いるカが少なくてすむ。またこのような機能面ばかりでなく、ファッション面でも重視されている。材料は、低いものでは合成ゴムまたは革積み、高いものでは木、プラスチック、軽合金と木またはプラスチックとを組み合わせたものなどが使われる。

ヒール・パッド

半敷のこと。

ヒール巻き

木、金属、またはプラスチックヒールの側面を覆うのに用いる、革または合成シートをいう。

ヒール・リフト

靴の部分の名称。積上げのこと。

美錠

金属やプラスチックでできた留め具、締め具のこと。靴を足に保持するという機能のほか、デザイン的に飾りとして用いられる。

ピッグスキン

豚革のことで、わが国で原皮を自給自足できるのはピッグスキンだけである。通気性、耐摩耗性に優れ、毛穴のあとが特長のある模様をしている。衣料用、カバン、袋物、靴の裏用などに使われる。

ヒップ・ブーツ

腰に届くほど長いブーツのこと。魚釣りなどに用いる。

ビブラム・ソール

イタリアのビブラム社の商品名で、スパイクタイヤのように、はっきりした凹凸模様のあるゴム靴底のこと。地面からのショックをよく吸収し、軽くて丈夫なところから、現在では登山靴だけでなくタウン・シューズにも多く使われている。

ピンシール

装飾用に鞣された高級なシールスキン(あざらしの皮)の自然なぎん面を示す。シープスキン、ゴートスキン、カーフスキン、成牛皮などでつくられたイミテーションも含む。しかし正しくは「ピングレイン・シープスキン」とか「ピングレイン・カーフ」と呼ぶべきである。

ピンサー

正しくは「ラスティング・ピンサー」。釣り込みの際に、アッパーを引っ張ったり、タックスでとめるために用いる工具。日本の「わに」(同項参照)のこと。

ブーツ

一般にブーツは「深靴」といわれるものであるが、シューズと同じくアメリカとイギリスとでは、その概念に多少の相違がある。イギリスではシューズ(短靴)、スリッパ、パンプスなどと区別してはき口のハイカットのシューズを意味し、イギリスのブーツといわれるものには編み上げになったものが多い。しかしアメリカでは、大体、ふくらはぎを覆うもの、あるいはふくらはぎより上に出るトップ・ブーツ(top boots乗馬靴)のようなものをいい、日本語の長靴がこれに当たる。いずれにしても、くるぶしより上に出るものは、そのはき口の高さのいかんに関わらずブーツという。

ブーツ・キーパー

ブーツの中に入れる筒状の保型具。材質はプラスチック、ボール紙、ビニールなどがある。

ブーツ・ジャック

長いブーツを脱ぐとき、かかとをはさんで足で押える道具。

ブーツ・フック

ブーツの紐を引っかけるために付けられている留め金のこと。スキー・ブーツを始め最近のロング・ブーツに良くみられる。

ブーティ

婦人、子供用の軽い深靴または子供用の毛糸で編んだ靴、脇に伸縮性のまちを入れた男子用の半長靴のことをいう。編上げの半長靴もブーティと呼ばれることがある。

プーレーヌ

14~15世紀に男性の間で流行した、爪先が極端に長い靴。その長さは15cmにも及ぶものも登場し、長すぎて歩きにくいため、先端を鎖で足首につなぐ例もあった。長いトウは権威の象徴とも言われている。シュナーベルとも呼ばれ、またクラコーも同スタイルの靴。

ファー

毛皮のこと。

ファイバー・ボード

植物繊維でできた生地に、紙などを加えて化学処理を施した板状の材料で、主に中底や月型に用いる。

ファンシー・レザー

革の表面に型押しやプリントによって装飾を目的とした革の総称。表面にいろいろな細工を施したり、あるいは自然の状態のままで、その独特な柄や模様などの効果により、商品価値を高める革をいう。

フィードロット

アメリカで行われている牛の短期肥育法で、ブロイラー用の鶏の短期肥育のように、牛という生物を媒体とした食肉の生産工場といってもよい。つまり牛を運動させないで、濃厚飼料を多量に与えて短期間に肥育する方法である。アメリカの肉牛生産は、おなじみの西部劇の昔から、牧草で育った 牛の大群をカウボーイが馬で追って、数100kmの野越え山越え、鉄道の駅へ運び、そこから東部の、大消費地に近いシカゴの屠場で処理されていた。現在の肉牛生産方式は一変して、その中心はフィードロットとなっている。

フィットネス・シューズ

健康づくりの時代潮流を背景に、ここ数年の間に、アメリカで急成長したのが、革製スニーカーのフィットネス・シューズ。軽くてソフトな衣料用革(garmentleather)を使用し、激しい動きにも疲れが少なく、はき心地がよいのが特長。スポーティで高感度なところから、わが国でもDCブランドによく合い、ヤングにはふだんにはく人が増えた。「ナイキ」「リーボック」などの人気ブランド商品がある。

フォーマル・シューズ

礼装用の靴のこと。紳士用では燕尾服やタキシードを着た時にはく黒の総エナメル・パンプスかプレーン・トウのオックスフォードなど。モーニングには黒革の靴ならよいことになっている。婦人用ではアフターヌーンやイブニングなどにはく、エナメルやスエード、高級カーフ等のアフターヌーン・パンプスや布地などで作ったパンプスやサンダルを指す。

フォール・バンプス

一枚甲の靴のこと。

複式縫い

アッパーと細革を中底のリブにすくい縫いし、細い革と本底を出し縫いによって接合する製法。ウェルト(細革)を用いた製法のことだ。

袋縫い式製法

一般に袋縫いまたは袋仕立てと呼ばれている製法で、インディアン・モカシンと同じもの。1枚の柔らかい革で足の底から包みこみ、甲の上でU字型に縫いつける構造。特別に中底をつけることなくモカシン縫いで仕立てるので、足によくなじみ、はき心地の良さが特徴。

不織布(ふしょくふ)

「織らない布」のことで、繊維をウェップ状(繊維薄層)にして、繊維が絡み合った接点を合成樹脂その他の接着剤によって結合させ、布状にしたものである。この試みは1940年頃からなされていたが、戦後合成樹脂系接着剤の著しい発達により、その生産は急速に発展した。英語ではノン・ウォーブン・ファブリック(nonwovenfabric)またはボンデッド・ファイバー・ファブリック(bonded fiber fabric)という。

フットウェア

日本語で言うと、靴はきもの。足に着用するものの総称。

フットベッド

解剖学に基づいて作られた、一種の中敷。足の裏に当たる面は、足の裏の起伏に添うよう、凹凸を持った立体的な形状になっており、足の裏から足全体を支え、靴の中で足を安定させる役割を果たす。また、起伏の付け方によって、足のトラブルを緩和、矯正する効果を期待できる。ドイツの健康サンダル「ビルケンシュトック」は、フットベッドを使用したフットウエアの典型。

フット・プリント

足の裏の起伏の状態を写したプリントで、足の状態をつかむのに用いる。スタンプ台のような仕組みの器具に足を乗せ、紙に転写して採取するのが一般的だが、圧の掛かり方によって、プリントに濃淡が出るので、この濃淡の状態で、足の状態を判断する。特に、矯正中敷の製作・調整には、これを採取することが不可欠となる。

ふまず芯

シャンクのこと。同項参照。

ブラックラピド製法

マッケイ製法とグッドイヤー製法を合わせた製法。マッケイ縫いでは中底と表底を通し縫いするが、ラピ ッド製法ではマッケイ製法の革底にさらにもう一枚の表底革を貼り、二枚重ねになった革のコバに通し縫いする。底面から見える縫い糸がそれを表している。グッドイヤー製法の靴よりもソールの返りが良いと言われ、マッケイ製法の靴よりも頑丈、軽快な履き心地が特徴。比較的新しい製法。

ブラッシュド・レザー

起毛した革の総称。スエード、ベロアなどをいう。

ブラッチャー

またはブルーカーとも呼ぶ。紐結びの部分(はとめのついた部分、腰革と呼ばれている)が外羽根に仕立てられた短靴または深靴。1810年にプロシャ軍の将軍ブリュッヘルが軍靴として考案したもので、ブルーカーの呼び名はブリュッヘル将軍にちなんだものであ る。現在では短靴型が多く、オックスフォード型の一種に数えられる。

プラット・シューズ

爪先からヒールまでの底の部分が厚く、上の甲革と同じ革でくるんである(プラットフォームという)靴のこと。1954年頃から、わが国でもよくみられるようになったスタイルである。

フラット・ヒール

ヒールの種類の一つで、低く平らなものをいう。

フレンチ・サイズ

フランス式のサイズ表示法。コンチネンタル・サイズとも言われる。3分の2cmを単位をとし、踵点を起点(「0」)とし、1,2,3という数字 で、靴型の寸法が表示される。従って、例えば「36」という表示なら、これに3分の2cmを乗じれば、靴型の全長が求められる。フィッティングは、捨て寸を考慮しなければならない。

プル・オーバー

靴のスタイル見本用として、木型の上にアッパーをかぶせたもの。ただし、このアッパーには先芯も月型も裏革も取り付けていない。

プル・ストラップ

ブーツや、短靴のはき口の後部などに取りつけるつまみ革、または布テープ。

ブル・ハイド

去勢されていない牡成牛の皮をいう。鞣して底革用にする。

フルグレイン・アッパー・レザー

ぎん付き甲革のこと。

プレーン・トウ

靴のデザインの一種。甲が無飾りのもの。

プレーン・パンプス

もっとも基本的なパンプスのことである。プレーンは「簡素な」とか「無装飾な」などの意。甲が丸くえぐられているものは、もっとも正式なフランス風のパンプスでハート型につくられたものは、アメリカ風である。

プレウエルト式製法

靴の底付け法の一つ。

ブローグ

IVY調の靴の一種。一般に「おかめ飾」ともいわれているもの。W型の爪先飾り、模様穴飾で、後の月型の部分まで親子穴とギザ抜きしてある豪華な靴。

ベアフット・サンダル

ベアフットは「裸足」「素足」の意味で、足の甲の露出部分の多いサンダルのこと。

ペコス・ブーツ

アメリカ南部を流れるペコス川流域で発祥したブーツ。スチールのトウ・キャップが入ったがっしりしたトウと分厚いヒールがつけられ、丈夫で作業用に向いている。その機能性とデザインが受け、タウン用にもはかれている。

ペッグ

製靴用に用いる木製の釘。

ペッカリー・レザー

中南米諸国原産のイノシシの一種から得られる革である。ぎん面は繊細で柔らかい。婦人用紳士用の手袋のほかに、靴甲革に使用される。

ヘップ・サンダル

足首や踵にかけるストラップがない、いわゆるつっかけ式のサンダル。「ヘップバーン・サンダル(Hepburn sandals)」の略で、女優のオードリー・ヘップバーンが映画「麗しのサブリナ」(1954年)ではいたことから、この名がある。

ヘッシアン・ブーツ

ブーツの一種で、ひざ下までのロング・ヘッシアンとひざとくるぶしの中間ほどのショート・ヘッシアンの二つのタイプがあり、いずれも口前部にタッセル(房飾り)がついているのが特長。19世紀のはじめ頃ドイツ西部のヘッセ兵がはいていた軍靴からきている。

ペドーシスト

アメリカにおける整形外科靴マイスター(同項参照)のような存在。公認資格となっているが、診断・治療は行わず、医師の診断に基づいて、主に靴、及び矯正中敷の製作・調整を行なう。また、大抵の場合、独立した店を持ち、健康という視点で既製靴を販売しているケースもある。

ベビー・ドール・シューズ

人形の靴のように、トウの丸い、ローヒールの靴。ミニスカートが全盛の頃、それに合わせてはかれた。

ペニー・ローファー

ローファー・シューズの項参照。

ベリー

皮の部分の名称で、動物の腹の部分をいう。通常、繊維が他の部分より肌が粗く、伸びやすいので、他の部分より商品価値が低い。剥皮の際、ベリーの中心部に沿って皮を割り、皮をとる。この際ベリーは2つの部分に分かれ皮の両側につく。

ベロア

牛革の裏面をバフ(起毛)した革で、毛足が長い。床革の裏面をバフしたものを「床(とこ)ベロア」といい、商品価値も低い。

ベンズ

皮の部分の名称で、側面部の肩、脇腹、腹頭を取り除いて残った部分をいう。この部分は厚くて重量があり、一般に底革として用いられる。

ベンチメード・シューズ

老練な靴職人によって手作りされた、手の込んだ靴のことをいう。

ベビー・ルイ・ヒール

ルイ15世型ヒール(いわゆるルイヒール)と同型で、それより低めのヒールのこと。

ペンシル・トウ

削った鉛筆の先端のように尖ったトウ・スタイルのこと。

扇平足

足の裏のアーチの部分が極端に低下、あるいは無い扁平な足。先天性あるいは遺伝性のもので、大抵は表面的には扁平に見えても、骨格はアーチ状になっていて、機能的には正常の場合が多い。

ボーデッド・レザー

手または機械により、ぎん面に軽くしわを付けたり、型押しをしたりして細かい線の模様を入れた革。もみ革ともいう。ボーディング技術により、さまざまな模様が得られる。

ボート・シューズ

船の甲板ではくことを目的にデザインされた靴。革製、布製ともにあるが、滑りにくい底が付いているのが特徴。デッキ・シューズも、ボート・シューズの一つだ。

ボール

足の親指の付け根と手指の付け根の最も突出した箇所をいう。この箇所の回り寸法を「ボール・ガース=ball-girth」という。

ポーリッシュ

婦人靴の編上げ靴のこと。ヒールのつけ根から上に5インチもしくはそれよりやや深いものである。ポーリッシュは「ポーランドの」という意味で、もともとはポーランドではかれていたのでポーリッシュといわれる。

ポインテッド・トウ

靴型・トウの形の一つで、先端の細いものをいう。

ボウ

リボンまたは蝶飾り。

細革

本来は細い帯状のぬめ革で、グッドイヤー・ウェルト式製法において、これと甲部と中底リブとをすくい縫いし、次に本底をこれに出し縫いするという、甲部と底部を接合するためのいわば仲介の役割を果たす。マッケイ式やセメンテッド式製法などにおいては 、アッパーと本底の境目のすき間を埋める目的で、こばに貼り付けたり縫い付けたりする場合と、グッドイヤー式製法に見せかけるための、単なる装飾の場合とがある。これらの場合にはゴムや合成皮革などの細革も用いられ る。「押縁」とも「ウェルト」ともいう。

ポダイアトリスト

足治療士のこと。主にアメリカで、この名称が使われてきたが、近年、イギリスにおいても、使われるようになってきている。アメリカにおけるポダイアトリストは公認資格で、医師と同等の存在と言われ、養成のための専門の学校も存在する。ただし、治 療範囲は足首から下の「足」のみに限定されており、足の疾患・変形の治療に専門的に当たる。

ボタン・ブーツ

前か横かでボタン掛けになったブーツのことで、礼装に用いられることが多い。

ボチョン

フランスで流行した7~8cmのヒール付きショートブーツのこと。

ボックス・カーフ

ぎん面がボーディング仕上げされたカーフのこと。元来はクロム鞣しのカーフを総称とする専門語。

ボックス・トウ

先芯。靴の爪先の型くずれを防ぐために、爪先部に入れるもの。従来の床革のものからポリエステレン等を原料とする化成品にとって代わりつつある。

ボトム

底のこと。靴の底部はシューボトムといい中底、中物またはストーム、本底、ヒールからなる靴底全体をいう。

ポリッシュ

〈磨いたつや〉〈光沢〉といった意味で靴クリームのこともいう。言葉としては〈洗練〉〈上品〉〈教養〉といった意味もある。

ボロネーゼ製法

靴の製法でマッケイ式の一種。マッケイ式のモカシンでは、U字型に甲革を袋縫いし、本底にマッケイ縫いをするが、このU字部分の面と本底をマッケイ縫いをしたのがボロネーゼ製法である。マッケイ式と比べて、中底がな い分、足にフィットする。この製法のポイントは返りの良さにあるが、わざわざ中敷を敷いて、その機能性を損ねているのもある。手の込んだ作りなので、主として高額品において採用される。"ボロネーゼ"はイタリア語で「ボローニャ風の」の意。ボローニャを発祥とする製法というわけである。

本染め革

いわゆる「ぎん付き」とか「フル・グレイン」と呼ばれる革らしい革で、毛を除いただけの自然の美しいぎん面を生かした、クロム鞣しの染料仕上げの革のことをいう。