
女性リーダーの視点から考える
時代感のあるビジネスウェアとは

宣伝会議の編集長として、
広報ブランディング、企業の広報宣伝戦略、
マーケティングトレンド分析などを行ってきた田中里沙さん。
テレビではコメンテーターとしても活躍され、
現在は事業構想大学院大学の学長を務めるなど、
キャリア女性の最前線を歩んでいます。
今回は、女性リーダーからの視点としてのビジネスパーソンの装い、
さらにビジネスシーンでのシューズ選びについてのお話を伺いました。
【PROFILE】
事業構想大学院大学 学長・教授
田中 里沙さん
広報・広告・マーケティングの専門誌「宣伝会議」の編集長、取締役副社長・編集室長を経て、
2016年に地方創生と新規事業の研究と人材育成を行う、
学校法人先端教育機構「事業構想大学院大学」学長に就任。
企業や自治体、他大学との連携による新事業、イノベーション、
地域ブランディング等を企画し、推進する。
「クールビズ」「育業」ネーミング、東京2020エンブレム、
大阪・関西万博キャラクター、G7広島サミットロゴ等の審査員、
政府広報アドバイザーのほか、審議会等委員を務める。
学習院大学文学部英米文学科卒業(学士)。
第53回ベストドレッサー賞(文化・学術部門)受賞。
ー田中さんは三重県津市ご出身で、学生時代はマドラスの創業地と同じ中部エリアで過ごされていたんですね。
田中「そうなんです。中部エリアはものづくりの環境が豊かですが、
繊維産業も盛んでファッションにおいても人々の関心が高いのが特徴です。
洋服も靴も鞄もTPOに合わせてその場にふさわしいもので装い、
その時間を楽しむことを大切にする文化が根付いていますね。」
ー確かにおしゃれを楽しむという文化は大切ですよね。
田中 「ただ、おしゃれすぎて実用面がイマイチだと辛い時もあります。
女性のスーツなどはポケットが少なく、ビジネスパーティなどで名刺交換した際に入れるところに困ったりすることも。
ヒールも高いものだとやっぱり疲れてしまうので、たくさん歩く出張などでは歩きやすさを重視して、
フラットシューズやスニーカーを履くこともあります。
でもそれだと、荷物が増えますし、モチベーションが上がらないので、悩みどころです。」
ー仕事を始めてからはほぼ毎日ヒールでしたか?
田中 「私の世代は大学時代もヒールが日常でした。
足は痛かったですし、そのせいで外反母趾になったりしましたが、みんなそれが当たり前。
就職してからもスーツ&ヒールで会社に行っていましたね。
高いヒールが流行っていましたし、ラクに履ける女性向けのビジネスシューズはあまりなかったですね。」
ー若くして宣伝会議の編集長になられた田中さんですが、ファッションにも変化があったのでしょうか?
田中 「役職に就く前は薄いクリーム色やピンクなど、割と明るめの好きな色のものを着ていました。
29歳で宣伝会議の編集長となり、役職上安心感を持って見られることを意識するようになりました。
しかも周りにはクリエイティブな方達が多いので、責任ある立場にふさわしく辛口めのスーツを着用するように。
雑誌の女性編集長って、映画の『プラダを着た悪魔』のようなイメージがありませんか?
その後は経験を重ねながらシンプルかつファッショナブルな服装を選ぶようになりました。
時には黒いピンヒールなどを履くこともあり、自然と背筋も伸びてシュッとして気合いをいれていました。」
ー以前の日本では制服のある会社も多く、ビジネスの場でのファッションは固定概念に縛られていることも多かったですよね。
田中 「そうですね。一方、出張でニューヨークやロンドンなどを訪れると、
活躍している女性はインパクトのあるカラフルなスーツを着こなして、
かっこいいヒールを履いて堂々と振る舞う場面をよく見かけました。
シューズも個性的でデザイン性の高いものを履いている人もいて靴によく目がいきました。
仕事のキャリアを積みながら、自分なりのセンスや個性を出していくことができるのって、すごく素敵だなと憧れました。」
ー今ではビジネスシーンもかなりカジュアル化し、自由度が広がったかと思いますが。
田中 「私は式典、記者会見、ビジネスパーティ、大学での講義など、それぞれの場所や空気感に合わせて着用するものを選んでいます。
特に最近感じているのが、機能とデザインのバランスの大切さです。
痛い思いをしてまでヒールを履くというのも苦痛ですし、
男性の場合も必ずスーツを着用したりネクタイを締めるというのも、時代と合わなくなってきました。
服装を強制されることは少なくなってきているのではないでしょうか。」
ーなるほど。女性の管理職のスタイルも変化してきていますか?
田中 「ええ。以前は女性の取締役は男性と同じようなスーツを着て、目立たずに周りに馴染むスタイルが主流でした。
しかし今は必ずしもダークスーツでなくても良いという風潮に変わってきました。
会社は人で成り立っているのでそれぞれに人柄が出た方がよく、
全部揃ってしまうと多様性に欠けるかなと思われてしまう恐れも。
個性があって、個々の専門性を発揮して仕事をしている雰囲気が出た方が、会社への好感度も高まると思います。」
ー確かに仕事自体のスタイルも変化しています。
田中 「かつては仕事とプライベートはきれいに分かれる傾向にありましたが、今では融合して、
オンとオフの切れ目が明確でなくなってきていると思います。
そちらの方が楽しい面もありますし、人生100年時代ですから、
自分のスタイルで健康で楽しく、長く仕事を続けられるように考えていきたいです。」
ーところで田中さんは足のお悩みはありますか?
田中 「やはり足が疲れやすくなってきましたが、日々の仕事にかまけて我慢しちゃって……。
以前、30才から大人のバレエを習い始めて、トーシューズを履いたことで痛くなりながらも足のことを考えるようになりました。
足指を使った方が健康にいいとアドバイスされたり、土踏まずを作ってバランスをとって立つことの大切さを学びました。
年齢を重ねると体型が崩れてきますが、その原因の多くが姿勢だということを知り、
ちゃんとしたシューズでちゃんと歩く、ちゃんと立って姿勢を良くすることの大切さに気づきました。」
ー足と健康について深く考えられるようになられたのですね。
田中 「年齢とともに健康は特に気になりますよね。
体重維持に気を配り、いつも体が軽い感じで頭もスッキリしている状態でいたいんです。
足が痛いと頭も痛くなるし、足がむくんだり腰が痛くなるので気をつけたいです。」
ーmetaインソールのパンプスをご愛用いただいていますが、ご感想はいかがですか?
田中 「適度なヒールの高さがありながら、足の締め付けがなく履き心地も快適です。
さらにデザインも綺麗で、ビジネスやパーティなどにもピッタリ。
先ほどもお話しした機能とデザインがバランスされた素晴らしいシューズだと思います。」
ー最後に働く女性に向けてメッセージをいただけますか?
田中 「若い頃は周囲からの期待に応えるような仕事をしようと頑張ることで成長できます。
キャリアを重ねて自信もついてくると、自分が心地いいと思える時が一番力を発揮できるようになります。
評価されることは大切ですが、自分でいいパフォーマンスを出せたなという感じに持っていけるようになると、充実感も得られます。
そのためには、自分で健康管理もしなきゃいけないし、ちょっと調子が悪い時はリセットや気分転換をしましょう。
今日より明日、また新しい経験ができるという夢と希望をもって成長していけたらと願います。」
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MAL9106SMT L-GRAY
¥36,300
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ソフトなスクエアトゥが足元を上品に演出し、オフィスはもちろんフォーマルなシーンにも最適です。
超柔軟ゲル素材「クリスタルゲル®」を用いて開発した、metaインソールによる究極の履き心地が体感できます。
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