長く履き続けられる一足を『特別編』
~シューケアブランド・コロンブスの工場に
行ってみた~

創業当初から日本の熟練職人の手によって、“高品質”な革靴を作り続けるマドラス。
妥協のないモノ作りを背景に持ち、それに感銘を受けたビジネスマンから高い支持を獲得しています。
一方で、使い勝手の良いシューケアクリームを長年提供し続けている日本生まれのコロンブスも、
“高品質”にこだわるブランドのひとつとして広く認知されています。
今回は特別編として、両社を繋げる“高品質”の部分であるコロンブス工場に足を運び、
シューケアクリームができるまでの製造工程を探ってきました。

取材先はこちらです

大切な一足をきちんとお手入れできるシューケアクリームを生み出している、コロンブスの総本山。コロンブスの技術と実績、ノウハウがすべて詰まっています。

住所:千葉県松戸市上本郷字沼尻569-1

コロンブスとは?

“小さな輝きを大切にする”をコンセプトに、90年以上もの歴史を持つシューケアブランド。お客様が抱える靴の疑問や要望にもしっかり対応する、優秀なアイテムを日々研究し、具現化へと繋げている日本を代表するシューケアブランドです。

シューケアクリームができるまで

コロンブスのシューケアクリームは、植物・動物・昆虫等由来のワックス他、さまざまな原料から成り立っています。製品によってブレンドの量は異なりますが、原料が完成したら工場内にある大きなスチーム釜で加熱し、乳化させます。その後、サンプルができあがったら施設内にある「松戸ラボ」で、色味や粘度を、人間の目や検査機などを使い、自社で設定した基準をクリアしているどうかを検査していきます。

実はビンに貼られたシールや、クリームの流し込みも、すべて手作業によるものなのです。クリームの場合は詰め終わった後、重量検査があり、量が異なっているとはじかれます。またシールを貼るときは、蓋を閉めたときのロゴの見える向きがまっすぐになるように、貼る向きや角度まで均一に整えられています。こういった些細な部分までこだわっているのも、コロンブスの特徴のひとつなのです。

ラボってどんな研究を行っているの?

先ほども記述しましたが、同工場内には研究開発部「松戸ラボ」があります。ここには現在数十名の靴クリームのスペシャリストが在籍。靴クリームを進化させるため、あらゆるアプローチで研究し続けています。中の検査室では、光沢計や粘度計、水分計、染色堅牢度、屈曲試験機などを使用し、さまざまなテストを重ねています。そこから生まれた靴クリームはどれも高品質で靴に優しく、かつエレガントな表情へと導いてくれます。

マドラスでも同様に、デザインの工夫、素材選び、作業手順の改善や新たな技術の導入など、より良い靴を作ることを目標として、勉強会や検証を重ねています。お客様にご満足頂けるよう、現状に甘んじることなく、これからも努力し続けていきます。

構成・文/POW-DER 写真/TRYOUT

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