
小学校受験に臨む心構えと面接での父母の服装を考える

教育環境の変化や少子化の影響などから小学校受験に臨む家庭が増えています。
小学校受験ではペーパーテストだけでなく、行動観察、運動テスト、親子面接など多面的な評価が行われます。
関東エリアでは10月から11月、関西エリアでは9月頃が本格的な受験時期。
そこで今回は、コノユメSCHOOLの代表大原 英子さんに小学校受験の実情をお伺いし、
受験に臨む際の両親の洋服や靴選びをお伺いしました。
株式会社コノユメ 代表取締役
大原 英子さん
東京大学卒業。大手通信会社に勤務後、2011年に小学校受験専門の幼児教室を設立。2022年株式会社コノユメを設立。同年、オンラインと対面のハイブリッド型幼児教室「コノユメSCHOOL」を開校。日本全国や海外在住の家庭からも高い支持を集めている。慶應義塾幼稚舎・慶應義塾横浜初等部・早稲田実業学校初等部・雙葉小学校・白百合学園小学校・聖心女子学院初等科、暁星小学校、東京農業大学稲花小学校など、難関名門校への合格者を多数輩出している。
コノユメSCHOOL
https://www.konoyume.com
近年、小学校受験が加熱していますが、現状はいかがな状況でしょうか?
大原 かつては限られたご家庭のみが選択していた小学校受験ですが、広く知られるようになり、一般的になってきています。先に中学校受験が盛んになり、人気校に入りづらくなったこともあり、小学校受験が注目を浴びるようになりました。さらに公立小学校のいじめ問題などがあり、学ぶ環境を考えて私立小学校を選ぶ家庭が増えてきたのが現状です。
大原さんはなぜ小学校受験のスクールを開かれたのでしょうか?
大原 母親が絵画教室を開いていて、小学校受験のお子さんのための教育を行なっていました。それを見ていたこともあり、通信会社で人材開発担当の時に、小学校受験で出ている試験と会社のマネージャー向けの研修が同じことをしていることに気づきました。ところが指導方法が、小学校受験では気合だったり、型にはめることで解決しようとしていることに違和感を覚え、もっと違う方法で子どもたちを指導できればと考え、知人と幼児教室を開校しました。この教室が注目され、大きくなっていくうちに、自分のやりたかった方針とずれてきてしまい、体験の学びやご両親を支えるようなことをしたいと考え、2022年にコノユメSCHOOLを立ち上げました。
コノユメSCHOOLの特徴はどのようなところでしょうか?
大原 “親子の未来を応援する幼児教室”をコンセプトとしています。子どもが楽しく受験を楽しむためには、親も楽しむことが大切。そうでないとイライラをぶつけてしまうことになってしまうからです。コノユメSCHOOLでは、オンラインと対面の2軸で運営しています。オンラインスクールでは、子どもが一人で学べる家庭学習動画を多彩なプログラムを用意し、何度も繰り返すことでスキルが定着していきます。子どもは楽しく学ぶことができ、親の負担も軽減できることが特徴です。一方、対面指導ではそれぞれの家庭に合わせ個性を大切にした指導を実施しています。
小学校受験で特に大切にするべきことはどのようなことでしょうか?
大原 小学校受験では「普段どのような生活をしているのか」ということを特に見られています。幼児教育が加熱し、受験や面接対策は出し尽くされています。そのことを小学校側もわかっていて、そのメッキを剥がし、普段どのような生活をされているかを見ようとしていると思います。社会が変化し共働きの家庭が増えましたが、受験対策のための付け焼き刃ではなく、普段から子どもの教育を考えているかを問われているのです。子どもが小さい時から興味を引き出すことに注力し、きちんと会話をするなど、日常生活で子どもを中心に据えた家庭環境作りを大切にするように指導しています。
小学校受験に対してどのように向き合っていくことがおすすめですか?
大原 小学校受験のためにやることは、本当に楽しいことばかりなんです。受験の成功・失敗に関わらず、小学校に入ってからもその先の将来にも役に立つことばかり。いろいろ得意なことが増えますから。そうして楽しく進めている家族は、顔色に出ますし、面接や願書などにも自然に出てきてしまうものなんです。周りに惑わされることなく、子どもが楽しく学んで、頑張って、そして受験の日を迎えていく、そんな風に進めていけるといいですね。
ご夫婦の間で心がけた方がいいことはありますか?
大原 小学校受験に関しては奥様がコミットすることがほとんどだと思いますが、いろいろとストレスが溜まってくるもの。週に1回はお父様がお子さんの担当をするなど、奥様の負担を減らすなどケアを心がけると、ご家庭内も穏やかになるのではないでしょうか。
また面接などでは、自分たちのアピールをしがちなのですが、学校側は子どもに寄り添ってどの様な生活をしている家庭なのかを見ています。普段から丁寧な暮らしを心がけ、ほっこりするような素敵なエピソードなどを生み出していくことがいいのではないでしょうか。
小学校受験に臨む際の服装に関して教えてください
大原 TPOに合わせるのが基本です。ご両親ともにオーソドックスな正装であるネイビーのスーツやワンピースを選ばれるのが一般的。服装で個性を出す必要性はありませんから。それよりも大切なことは清潔感。ご家庭が丁寧に暮らしていることがわかりますし、シワがない服や、汚れがない手入れされた綺麗なシューズを履いていることの方が大切です。
小学校受験での靴選びに関してはいかがでしょうか?
大原 先ほどお話しした通り、TPOに合わせたフォーマルなシューズが鉄則です。お父様はストレートチップ、お母様はパンプスでどちらもブラック。学校から駅までかなり歩いたり、併願で1日に小学校を数カ所訪れたりすることもあります。ですので、歩きやすさや快適さも重視した方が良いでしょう。靴擦れしたり、痛かったりすると、面接などにも影響しますので、ある程度履き慣らしておくことも重要です。
そのほかに気を使うべきことはありますか?
大原 面接などで、靴の脱ぎ履きをする機会もありますので、着脱のしやすさも重要。スリッパや靴ベラ、靴袋などもきちんと用意しておくと安心です。バッグなどの持ち物に関しても服装に合わせた落ち着いたものを選んでください。
子どもの靴選びに関してはいかがでしょうか?
大原 小学校受験で大切なのは心身ともに健康であること。靴のサイズが合っていないと、元気がなくなったり、落ち着きがなくなったりすることもあります。子どもは成長が早いので、靴のサイズなどは頻繁にチェックして、インソールなどで調整するといいですね。
最後に小学校受験に対して、大原さんからアドバイスをいただけますか?
大原 小学校受験って、実はすごく面白いことなんです。生活を軸にして意欲を育んだり、自立心や自分らしさ、そして他者との関わりを大事にすることが求められるので、社会に出てからも繋がるものなのです。そして合格することがゴールではありません。子どもたちの未来にとって必要なことは何か、常にそのことに立ち戻って考えていくことが大切なことだと思います。
小学校受験の面接での服装
お父様、お母様の服装の基本がこちら。お父様はネイビーのスーツに白いシャツ、落ち着いた色のソリッドタイを合わせ落ち着いたフォーマルなスタイル。お母様はワンピースの上にジャケットを着用したスタイルがおすすめです。
M600MT
¥30,800
男性のフォーマルなシューズと言えば内羽根式のストレートチップ。エッジを効かせたビークトゥの美しいデザインと返りの良さを重視したマッケイ製法を用い、端正で柔靭な構造に仕上げています。さらにマドラスが独自開発したリカバリーmetaインソールを搭載し、足裏から姿勢を整え、きちんとした姿をサポートします。
MAL9106MT
¥33,000
フォーマルなシーンやオフィスにも最適。華美な装飾がない黒のプレーンパンプスはお受験シューズとして最適。ソフトなスクエアトゥが足元を上品に演出してくれます。リカバリーmetaインソール搭載をし、快適な履き心地と共に美しい姿勢を実現。学校の行き帰りなどで長時間歩いても疲れ知らずです。
ココを注意!
面接などで着席する機会もありますので、ソックスは黒やダークネイビーを選択し、着席した際にパンツの裾から肌が見えないように長いソックス(ロングホーズ)を身につけましょう。スリッパも黒などのシンプルなものを用意してください。
お受験バッグは黒革のハンドバッグが基本。ロゴなどが刻印されたものは避け、シンプルなデザインのものを。受験のために必要な書類なども多くなりますので、収納力に優れたサブバッグも用意しましょう。
【metaインソール 搭載シューズ一覧】
メンズ
ウィメンズ
【metaインソール 搭載スニーカー一覧】
メンズ
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