2022/05/20
  • コラム

ShoesLife×madras【マドラス定番の靴をハイシャインしてみる!ゴム底編】

革靴、革製品のメンテナンスに関する情報発信を行うサイト【Shoes Life】との共同企画!
​​​​​​マドラスの靴に焦点を当て、マドラスの靴に合うお手入れを【Shoes Life】と共にお伝えしていきます!


【Shoes Life】×【madras】の第四弾は…


【マドラス定番の靴をハイシャインしてみる!ゴム底編】

目次
1.ハイシャイン(鏡面磨き)とは


2.ハイシャイン(鏡面磨き)をやってみよう
・靴紹介
・ベースづくり(ベーシックケアは終えておく)
ハイシャイン前の基本のお手入れ方法の記事は こちら
・ポリッシュ(ワックス)の塗り重ね
・仕上げる


3.まとめ

1.ハイシャイン(鏡面磨き)とは


今回はハイシャイン(鏡面磨き)という仕上げ方法をやってみたいと思います。

そもそもハイシャインって何?という方に簡単にご説明します。
ずばり「靴のつま先・かかとを美しく輝かせる仕上げ」を“ハイシャイン″と呼びます。
その光沢がまさに鏡のように自分の顔が映り込む程なので別名"鏡面磨き″や”鏡面仕上げ″とも呼ばれています。


靴の魅力をより強調するドレッシーな仕上がり
できるのがハイシャインをおすすめする理由の1つです。


おすすめする理由のもう1つは"防水・防汚・防キズ効果"となる点です。
ワックスによるコーティングは革に直接水気や汚れが付くことを防げるほか、
つま先やかかとなどぶつけたりこすったりすることが多い場所を
保護することで、キズが入るのを防ぐことができます。


何だか難しそうに思うかもしれませんが、誰にでもできますのでぜひ挑戦してみてください。

​​​​​2.ハイシャイン(鏡面磨き)をやってみよう

それでは早速ハイシャインをやってみましょう!

と、その前に今回使用する靴を紹介します。
こちら! 「M411」​​​​​​のダークブラウン です。



またこの靴?と思った方、焦らないでください。理由がちゃんとあります。
ハイシャインは「仕上げ」の方法であって、靴のお手入れとしては工程の一部だけです。
ハイシャイン前には必ず油分補給や補色といった基本的なお手入れをしておくことが必要となりますので、

以前の記事でベーシックケアを終えたこちらの靴がモデルとしては最適なんです。
ビジネス/ドレスシューズの王道、"ストレートチップ”は永遠の定番モデルです。
ビジネスシーンで「足元を見る」というと隙や弱みにつけ込むことを表しますが、
足元が美しく輝いていたら、むしろ一目置かれることに…なんてことがあるかもしれません。

・ベースづくり

ハイシャインのポイントは「ワックスを塗り重ねていかに平らな面を作るか」です。
小さい頃に「ピカピカ泥だんご」を作ったことはありませんか?
作り始めた時は泥でザラザラだったかたまりが、泥や砂を重ねて表面をならしていくと、つるつるでピカピカなきれいな球が完成します。
ハイシャインはそのつるつるピカピカをワックスを使ってつま先とかかとに作るようなものです。
そこでまずは皮革表面の毛穴の跡やシワなどの凹凸を埋めて平らな面を作るためのベースをつくります。


使用するのはこちら。

マドラス トラディショナルポリッシュ



色は靴の色に合わせて「ダークブラウン」を選びました。



植物由来の天然成分配合の固形状のワックスで、
しっかりと凹凸を埋めてくれます。




クロスを指に巻き、水を少量含ませたらトラディショナルポリッシュを取ります。
そして靴全体に塗り拡げていきます。
この時、つま先やかかとなどの強く光らせる部分には押し込むように塗ります。
また履きジワが入る甲部分は塗布したワックス膜にシワが寄り、寄ったり割れたりしてしまうので厚塗りは避けます。


つま先・かかとを特に強く光らせるようにするときれいに仕上がりますよ。

この工程を2~3回繰り返します。

ベースができたかどうかの判断は、
・ハイシャイン部分の凹凸がきれいに埋まっているか
・ワックスが塗り重なって、ややマット(つやなし)の状態になっているか
が見極めのポイントで、その状態になるまで塗り重ねましょう。




徐々に塗布部分と周囲とで差がみられてきます。

このままこのポリッシュでハイシャインにすることもできますが
マドラスのシューケアグッズの中にはハイシャイン専用のスグレモノが存在します。


マドラス アミラルグロス



マドラスアミラルグロスは鉱物と植物由来のものを配合した
ハイシャイン特化型ワックスです。


粘りがあり、凹凸を埋めるベースづくりに適してるのがトラディショナルポリッシュに対して
その塗り重ねたワックスを硬質なワックスで平らにしながらフタをするイメージです。




先ほどと同じように軽く湿らせた指にまいたクロスにアミラルグロスを取り、
トラディショナルポリッシュを塗布した場所に数滴の水を垂らしたら、
クロスに取ったアミラルグロスを塗布していきます。
数回の塗布で、ベースとなっているワックス層が平らになめらかにならされて、
つるつるのピカピカになっていきます。
この工程も数回(2~3回)繰り返します。


▽商品詳細▽

マドラストラディショナルポリッシュ ¥660(税込み)
マドラスアミラルグロス ¥1,760(税込み)
 

・仕上げる


仕上げで水拭きをしていきます。
クロスをポリッシュやアミラルグロスのついていない面に巻き変えたら、
クロスに水を少量含ませ、ワックス塗布面を拭き上げます。
重要なのは摩擦熱。しっかり拭き上げることで

小キズやくもりが晴れて美しい光沢が出てきます。

水拭きが完了したら、ブラシとグローブを使って、さらなるツヤを引き出します。



仕上げブラシです。
クロスの拭き筋や取れないくもりなどを晴らします。




クロスで、こちらもブラシ同様最終仕上げに使用します。
ブラシの後の細かな毛筋をクロスの面を使って消していきます。
ハイシャイン後についてしまうキズやすれを目立たなくする効果を持っていますので、
こまめな乾拭きで光沢を維持することができます。


Before・After



3.まとめ

というわけで←After Before→です。
ハイシャイン部分は若干暗くなりますが、色味や光沢に深みがでます。
ニュートラル以外であれば色も乗るので、キズやこすれをカバーすることもできますし、
靴を守る保護膜として、様々なトラブル
(ぶつけたり、こすったり、ふまれたりしてついてしまうキズなど)を軽減します。


基本のお手入れにひと手間加わるので大変に思うかもしれません。
ですが靴の美しさを引き立て、保護効果も高めてくれる「靴を長持ちさせるテクニック」
としては有効な仕上げ方法でもあります。
基本的なお手入れをマスターされたら、ぜひ挑戦してみてください。


今回使用したシューケア用品以外にもマドラスオンラインショップでは多くのシューケア用品を取り揃えています。


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【▽シューケア商品一覧はこちら▽】



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