2022/02/18
【コラム第14回】スペクテイターシューズ
綴りはspectator。見物人や観客という意味です。
今回紹介する靴は変わり種で、スペクテイターの入口として紹介すべきか迷うところですが、
マドラスらしい色気がありみなさんに見ていただけたらと思っています。
元々はスポーツ観戦用の靴として、ホワイトフランネルのパンツに合わせて履かれていたことから
スペクテイターという名前がついたそう。
1930年代には欧米で大ブームを巻き起こし、様々な人が履いていました。
アル・カポネが有名ですかね。
6つボタンダブルのジャケットを下1つ掛けで羽織り、スペクテイターを履くと
30'の気分を味わえます。
本来のスペクテイターはヴァンプ部分のみ鹿革やキャンバスに切り替えになっています。
屈曲する部分にやわらかい素材を使うことで、歩きやすく機能的になるのです。
こちらの靴はつま先がウイングチップやストレートチップではなくダイヤモンドチップ(19世紀末に流行したデザイン)
鳩目が変形の5つでエレガント、かつアンティーク仕上げとなっています。
さらにサステナブルに配慮。アッパーにINCAS社の植物タンニン鞣しの革を使用しています。
アッパーには通常クロム鞣しの革が使われるので、珍しい。
ソールを見てください。
かき伏せのマッケイ製法ですが、中央の黒い部分にはインジェクションラバーが
必要最低限量注入されています。
トップリフトはVIBRAM。
革とラバー素材を組み合わせることで、歩行性が向上しています。
さてスタイリング。
今回は足元のカットを2パターン。
グレーのパンツはダブル仕上げで、程よく力を抜いたスタイルに色気を感じます。
ネイビーとも申し分ない色合わせ。
着用いただいています。
リンクになっていますのでぜひご覧ください。
ダンディなスタイリングに挑戦。
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color : BRNLBR
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size : 23.5cm-27.5cm
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price : ¥29,700 (tax included)
■100周年特設サイトは
こちら
参考文献:World Footwear Gallery Official BLOG スペクテイターシューズのお話
文章:広告宣伝部T