“サンプリング”や“オマージュ”・“リバイバル”など、ファッションでは過去の再構築という方法がよく使われます。
今回はサンプリングについて。
サンプリングとは過去の作品に着想を得て再構築すること。
『ヒップホップ』のように、すでにあるものを切って、つなげて、まぜて、別の物を作るという手法で
すでにあるものをリスペクトしつつ、それらを引用してまた作り上げます。
ドレス、ワーク等様々なサンプリング元がありますが
『ミリタリー』も参照元として多用されています。
みなさんが普段何気なく着ているウェアやシューズはミリタリー由来かもしれないですよ?
ネタ元探しを始めるとヴィンテージの沼にはまって抜けられなくなるので程々にしつつ
ファッションの醍醐味であるサンプリングとアップデートを楽しみたいですね。
サンプリングとアップデートこそ、ファッションの基本であり心惹かれる要素の1つだと私は思っています。
アップデートの手段にデザイナーのセンスが表れ、同じ引用元でも別の作品に仕上がる。
こんなに面白いことは他にないのではないでしょうか。
さて、前置きが長くなってしまいましたが、アイテムの紹介をしましょう。
『ミリタリー』をサンプリング元に、現代的なアップデートによって
この画像を一目見て、何の靴か分かった方は間違いなくファッション好き。
この靴はアメリカ海軍が支給していた『サービスシューズ』をサンプリングしています。
アメリカ海軍所属の軍人が式典等の際に身につけるよう支給されました。
国から支給された靴なので、『サービスシューズ』と名付けられました。
そんな『サービスシューズ』を、マドラスの解釈でアップデート。
アッパーには牛革のクラストレザーを使用し、1足1足職人が染め上げるパティーヌ仕上げを施しています。
衝撃を吸収するクッション性と、体のぐらつきを抑える安定性を併せ持つミズノウエーブソールを使用。
さらにアーチサポートインソールで足裏の3つのアーチを支え、足本来のクッション性を自然にサポートします。
その他にもたくさんの機能がありますが紙幅が足りません。
今回のスタイリングはこちら。
モールスキンのワークスタイルなテーラードジャケットに
デニムを合わせました。
フレンチとアメリカンのミックススタイルに
サービスシューズがマッチしています。
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color : BLACK
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size : 24.0-27.5
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price : ¥25,300 (tax included)
じわじわとアメリカントラッドスタイルがトレンドになっていますが、
サービスシューズはアイビースタイルに取り入れられていたこともあり
今の気分にぴったり。
スタイリングのアクセントにいかがでしょうか。
12/24 (金) 公開予定
参考文献:VOSTOK Spring / Summer 2019 - Nº 001 POST-FAKE ヒップホップが流行らない日本の「天才」信仰
文章:広告宣伝部T