良い印象づくりは足元から。愛用靴を
徹底的にケアしよう!

  • LINEで送る

「おしゃれは足元から」とも言われるように、良い印象づくりも足元のケアは大切です。定期的にケアをしていたとしても、靴は履き続けているうちにさまざまなダメージが蓄積しています。
長く履き続けるためにも、正しく&徹底的にケアをしておきましょう。

プロフィール

madras銀座店
荻原伸吾 店長

実家が靴の小売業をされている靴業界一筋の荻原店長。百貨店での靴販売などを経て、現在madras銀座店の店長を務めています。接客のモットーは“優しさ!”と笑う荻原店長は、購入時のアドバイスだけでなく購入後のケアなど、靴の悩みに親身になって答えてくれる、頼りになる存在です。

メンズのレザーシューズの場合

長く履いてきた靴は、アッパーの色が抜けて、汚れやホコリが溜まり、ソールもかなりくたびれてしまっています。おろしたてのような輝きを取り戻すべく、プロのテクニックを覚えましょう。

手順1 ブラッシング(ホコリの除去)

きちんとケアをするために靴紐は外して作業しましょう。革を張った状態の方が作業がしやすいのでシュートゥリーは入れたままにして、全体的にブラシをかけホコリや汚れを取り除いていきます。
この際はやわらかな馬毛ブラシ(※1)を使用し一定方向にブラッシングするのがポイントです。
紐穴部分やコバ部分も忘れずに。

手順2 汚れを落とす

レザーローション(※2)を指に巻きつけた布に少しとり、くるくると円を描くようにしてアッパー全体を拭き取っていきます。こうするとブラシではとりきれない汚れや古い靴クリームなどをしっかりと落とせます。シミにならないかを確認するためにも、まずは目立たない踵からスタートしていくのがおすすめです。

手順3 革の保湿

長く履いていると革が乾燥して、表面がカサカサになり、ひび割れなどの原因になります。そのような状態になるのを防ぐために栄養クリーム(※3)を塗りこみましょう。クリームは水分量が多いので、革の中に浸透させるために直接指にクリームをとって、踵から順に塗っていく方法がおすすめです。特にアッパーの屈曲部分はシワがつきやすく、ひび割れがちな箇所なので念入りに!

手順4 補色

アッパーの色より薄めの色の靴クリーム(※4)ジャーマンブラシ(※5)にとり、靴全体に塗り込んでいきましょう。ブラシを使うことで、適正量のクリームを細かな部分までしっかりと塗り込むことができます。全体に塗り終わったら、浸透するまで10分程度置いておくと、より効果的です。

手順5 ブラッシング(クリームの浸透)

次に豚毛ブラシ(※6)で磨き上げます。素早くブラシを動かす事で生じる摩擦熱を使い、毛穴の中にクリームを浸透させます。徐々にツヤも出てきます。

手順6 鏡面磨き(トゥ・踵)

より輝きを出すために、トゥと踵に鏡面磨きを施してみましょう。油性のポリッシュ(※7)を指にとり、表面を平らにするイメージで革の毛穴の中に埋め込んでいきます。

その後巻いた布を軽く湿らせて、表面を軽~く優しく磨いていきます。これも一度時間をおいて浸透させます。
手順6を何度か繰り返すことで驚くほどの輝きに!

手順7 鏡面磨き(サイド)

サイドにもポリッシュを入れてツヤのラインを作り、エッジをさらに際立たせるとより輝きが増した印象になります。

手順8 クロス拭き

その後、乾拭きすることで余分なクリームを除去します。荻原店長は、さらにストッキングで磨き上げて自然な光沢感が出るようにしているとのこと。

手順9 ソールのケア

アッパーだけでなく、ソールもしっかりとチェック! レザーソールの場合、履き続けることで摩耗やひび割れが起こってきます。そこで革底専用オイル(※8)をソールに塗り込み、オイルを浸透させて栄養を与えましょう。この作業をすることで防水性や柔軟性が高まり、ソールの長持ち度も断然違ってきます。

完成!

向かって右がケア前、左がケアをした後。汚れがとれ、色やツヤ感が蘇り、トゥの輝きが見事に復活しました。きちんと手入れすれば美しいエイジングが楽しめるのが、マドラスのシューズの魅力。細やかなケアを施して、長く愛用してください。

レディスのエナメルシューズの場合

2年ほど履いたエナメルシューズ。一見するとそれほどダメージはなさそうですが。汚れの跡などが所々についてしまっています。エナメルの輝きも落ちてきてしまっていて、ちょっとくたびれた印象に。

手順1 ブラッシング(ホコリの除去)

まずは馬毛ブラシ(※1)で全体的にブラッシングしてホコリや汚れを落とします。その際にシューズのダメージ具合や汚れている部分をチェックしていきましょう。
女性は靴をブラシッングをする習慣があまりないと思いますが、これだけでもかなりキレイになりますので、日常の習慣にすることをオススメします。

手順2 汚れを落とす

指に布を巻きつけて、専用クリーナー(※9)で靴全体についた汚れを落としていきましょう。汚れ跡がついてしまった部分は、特に念入りに!

手順3 ツヤ出し

エナメルシューズの場合は、専用のエナメルローション(※10)を使用しましょう。汚れをとりながら、靴表面に膜を作り保護すると同時に、自然なツヤを出してくれる優れモノです。ヒールも忘れずに拭きとりましょう。

手順4 中敷・ライニング・ソールのケア

長く履き続けていれば、当然中敷やライニングも汚れてきます。専用クリーナー(※9)を使い拭きとることで清潔さをキープして、汚れや臭いなどを除去することを忘れずに。
またソールは見落としがちですが、馬毛ブラシ(※1)でしっかりブラッシングして汚れを落とし、剥れや亀裂がないかチェック。

完成!

向かって右が作業前で、左がケア後。ホコリや汚れがとれて、エナメルの光沢が蘇りました。エナメルシューズの場合、表面に特殊コーティングがされているので、必ず専用のクリームでケアをしてください。

徹底ケアのために
揃えておきたいシューケアグッズ

右/ 最初にアッパーのほこりを落としたり、ソールの汚れを落とすときに使用する、やわらかな馬毛ブラシ(※1) 1,620円(税込) 中/ 靴クリームを塗る際に使用するジャーマンブラシ(※5) 432円(税込) 適量のクリームを、細かな部分まで塗りこめます。  左/ 靴クリームを毛穴に浸透させる際に使用する毛にコシのある豚毛ブラシ(※6) 864円(税込)

右/ 保湿効果が高く、皮革にしなやかさと柔軟性を与える『ブリオ レザーコンディショニングクリーム』(※3) 1,944円(税込)  中上/ 革の汚れを効果的に落とすローション『ブートブラック レザーローション』(※2) 1,620円(税込)  中下/ 鏡面磨きに欠かせないツヤ出しワックス。これで磨くことで美しい光沢を得られる。『サフィールノワール ビーズワックスポリッシュ』(※7) 1,080円(税込)  左/ シューケアの基本である栄養補色効果が高い乳化性クリーム。『ブートブラック シュークリーム』(※4) 1,080円(税込)

靴の革紐を新しくすることで、アッパーの表情が新品同様に蘇ります。1年に1回のペースがオススメ。各162円(税込)

セサミシードオイルやアボガドオイルなどの天然油分で作られた、高品質な革底ケア用オイル。水の浸透や劣化からソールを守ります。『サフィールノワール ソールガード』(※8) 2,700円(税込)

右/ ツヤ革靴専用のチューブタイプのシューズクリーナー。『コロンブス500』(※9) 540円(税込) 左/ エナメル革専用で、表面についた細かい傷を目立たなくさせ、自然なツヤを与えます。『コロンブス エナメルローション』(※10) 1,080円(税込)

右/ 綺麗なインソールをキープするために汚れ防止と滑り止めを兼ねた保護シートを貼っておくと安心。『コロンブス フットソリューション』 756円(税込) 左/ 美しいトゥの形をキープするために、女性用靴もシューキーパーを使用しましょう『サフィール シューキーパー』 1,728円(税込)

マドラス銀座店の荻原店長による、プロのシューズケアのテクニック、大変勉強になりました。年末の大掃除と一緒に靴も徹底的にリフレッシュする際の参考にしてください。マドラス銀座店ではこれらの靴ケアグッズはもちろん、他にも役立つアイテムを取り揃えています。靴ケアで困ったらぜひ訪れてスタッフに気軽に相談してみてください。
力になってくれること、間違いなしです!

構成・文/POW-DER 写真/村本祥一 

  • LINEで送る