

1921年の創業当時、米国から製靴機械を導入し、日本の製靴産業を一気に近代化させました。靴づくりにおいては困難とされてきた省力化・自動化にいち早く取り組んできました。マドラスのクラフトマンシップは、熟練の技能者の技と最先端のテクノロジーが融合する、靴づくりの理想を実現しています。

一枚のスケッチから忠実に型紙がおこされ、木型が生み出されます。この木型を基に皮革が270~280種にもおよぶパーツへと裁断されていきます。機械には決してまかせることのできない熟練を要する工程が多くあり、日々技術を磨いています。こうして、手作りならではの丁寧さとぬくもりを感じさせる靴ができあがります。

「お客さまの足を守るべき靴が、安心や安全を損なうようなものであってはならない。」そんな信念から、マドラスの品質を管理しています。靴の不備などは、製造方法の見直し、技術の改善などを通じて、全くといっていいほど起こらなくなっています。さらに出荷時においても入念に検品され、マドラスの”品質”が保障されています。
今日市場で見られる靴は用途によって、製法やデザインが多種多様でその製造は千差万別です。一般に靴の製造工程というのは、甲革をまとめて縫い合わせる製甲作業と、いくつかの異なった製法で底付する作業に大きく分けることができます。
靴型とペーパープランで決定したデザインを基に型紙を作り、その型紙により表甲・甲裏・中底・表底など必要なすべての抜型を作成します。もちろんグレーディング・マシンによって、サイズ別の伸縮型も同時に揃えます。

革は一枚一枚品質が違うばかりではなく、一枚の革でも部位によっても大きな違いがあります。またその革の繊維方向によっても強さが違ってきます。靴の甲裁断は、革の表面・裏面のキズを避けて抜く以外に、こうした品質や革の方向性の違いを注意しながら、一枚の革をムダなく裁断しなければなりません。

断された甲革・裏革を縫い合せや張り合せ易くするために、革の縁の断面を斜めに取ります。

革の断面をきれいに仕上げるために、革の縁を斜めに漉いたものを、接着剤をつけて内側に折り曲げます。
裁断・漉き・折り込みされた各部の部品を縫い合せる作業です。

これで甲革の部分だけは出来上がりです。ここまでの作業を製甲作業とよんでいます。

これからは各種の製法により作業方法が大きくかわります。ここでは、高級紳士靴に用いられるマッケイ製法を基に底付作業の工程と製法を説明します。
この作業はつり込み作業の準備をするところで、甲革のツマ先部分に先芯、カカト部分に月型芯をそれぞれ甲革と裏革の間に入れます。

靴型に中底をクギで仮どめします。
甲革を靴型に密着するようにかぶせ、靴型に仮どめした中底に接着します。

中底の中央から踵部にかけてシャンク(金具)が中底に取り付けられています。これは靴の骨組みとして重要な役割を果たします。また、中底と本底との空間をうめるために中物といわれる詰め物を入れます。一般に中物の材料としては、コルクやスポンジが多く使われます。

つり込まれた甲革の底面をバフしたのち、接着剤を塗布し、圧着機にかけ本底としっかり張り合わせます。


カカトや底面・甲革を仕上げたものに、敷革が入れられ、デザイン別、サイズ別に靴箱に入れられます。これで靴の出来上がりです。
